『魚■(さかなへん)三昧』
昨日 北海水産『鯨食堂』に行った。駐車の心配をしていたら 賄いのオバちゃんが、「邪魔になったら退かしてもらうから、そこ(敷地内駐車場)に止めていいよ。」と言ってくれた。店内では、鯨肉以外にも 各種冷凍水産物が売られている。久しぶりに鯨の缶詰を目にした。
社食の一般開放らしく、鯨定食は 刺身、ステーキ、立田揚げ の3種で、単品注文も出来る。2人でステーキ、竜田揚げを注文、それをミックス定食にしてくれた。刺身単品も頼んだ。中でも刺身がお勧め。色、食感は牛肉の様だが 臭味がなく、食肉があまり得意ではない私でも美味しく頂けた。かつての小学校給食の 硬くて味気無かった鯨肉のイメージが一新された。
* そう言えば、ダイビングを始めて 一通り 魚の名前を覚えた頃。東伊豆・八幡野のヤオハン(スーパーマーケット)の鮮魚売場で、ひと際色濃い赤い切り身を見つけた。そのパックには、「いるか」と表記されていた。「いるか」が「海豚(イルカ)」であると 直ぐには気付かなかった。驚きながらも その値段をよく見ると、隣に並ぶ「はまち」よりも高かった。地元では 野菜と共に煮るのが一般的だと後で聞いた。今でも並んでいるのかな?
ハナアナゴは、伊豆周辺でのナイトダイビングでは 砂地で必ず出会う お馴染みの魚。大きなものは、体長が優に1mを超える。アナゴと名乗るのだから それなりの味はするのだろうと、「1匹頂戴!」と漁師に頼んだら、「自分で獲れ」と言われた。
『ハナアナゴは 体の大半を砂の中に隠し、頭を斜め方向に出している。そして 危険を察知すると、頭を砂の中に引っ込める。そこで 後頭部10cm辺りにナイフを突き立てることで 引っ込めた首根っ子に致命傷を負わせて捕獲する。』ということとなった。
この目論見が、偶然にも一発ヒット。獲った本人が最もビックリ。漁師への礼もそこそこに 急ぎ持ち帰り、厨房に頼んで 蒲焼きにしてもらって 二度ビックリ。
不味い★★★。皆 ひと箸つけて、その後 全く進まぬ程に不味い。身はパサパサ、油気が無い。図鑑には「食用外」と書いてあるのを知りつつ食べたのだか、その不味さは 予想を遥かに超えていた。
伊豆半島南部から伊豆諸島にかけては、特に珍しくもないテングダイ。式根島辺りではイセエビ獲り用の刺し網に結構掛かるので、市場に水揚げされていた。黒と黄色のコントラストからして 決して旨いとは思えないこの魚を誰が買うだろう と思っていたら、夕飯のおかずに並んだ。しかも原型のまんま。
周りを大量の塩を塗り付けたものをアルミホイルで包み、オーブンで焼き上げたもの。所謂 塩釜焼き。
恐る恐る その白身にひと箸つけてみると、これが旨い☆☆☆。本当に旨い。病み付きになる程に旨い。今までに食べたどの白身魚よりも美味しい。脂ののりも申し分ない。
それ以来、海中でテングダイを見る目が すっかり変わってしまった。
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