そもさん！
私は PADIのADです。スキルアップを図ろうと思い 今一度マニュアルを読み直してみたのですが、内容が大雑把なせいか、あまり参考になりません。細かい内容が載った本を是非紹介して下さい。
実技（実習）に関するマニュアルが見当たらないのは何故ですか。
せっぱ！
質問内容を 『技量の向上』および『 実技マニュアル』についてと解釈してお答え致します。
実技マニュアルとは マジシャン各自が『知恵』と『お金』と『時間』を掛けて編み出した『マジック（手品）の種』の様に、一度ゲスト（客）の前で披露（種明かし）すれば 二度とは使えぬ『お金儲けの道具』なのです。因って各インストラクターの秘蔵となり、明文化されることは殆んどありません。
（余談）
かつて 大卒初任給が１万円だった時代、 レギュレーター（残圧計、オクトパス無し）の価格は約３万円でした。当時はBCDなどありません。たから オーバーウエイトで立ち泳ぎが出来ないと命に係わるので、いかに海が好きであろうとも ダイバーにはなれませんでした。ダイバーに技量が求められる時代だったので、その優劣を競う風潮があり、伊豆海洋公園の50ｍプールや深深度プールを使っての競技会が定期的に行われていました。そのため 各ショップ（スクール）やインストラクターごとに『伝統』や『技術の伝承』がありました。
やがて ダイビングブームの到来、価格競争の波が押し寄せると、ショップは利益追求から １人のインストラクターが担当する講習生を増やし、更に講習時間を短縮、既に器材を売りつけたダイバーを育てることをやめてしまいました。
* 多くのショップやインストラクターが、『集客してツアーを行うよりも 新たな講習生に器材を売りつける方が遥かに利益率が高い』と考えました。
こうして生まれた半熟ダイバー達は ダイビングの楽しみ方も知らずに 日ならずしてダイビングをやめてしまい、いつしか ダイビング技術の優劣を競う風潮もなくなりました。
インストラクターとは、本を正せば半熟ダイバーの成れの果て。半熟ダイバーの技量が向上しなければ、自ずとインストラクターの技量も低下します。新たに生まれた半熟インストラクターは超半熟ダイバーを生み出します。自分が知らないこと、出来ないことは 講習生に教えられないからです。この『負の連鎖』により、最早『伝統』や『技術の伝承』、『実技マニュアル』は 滅多に見ることのできない『絶滅危惧種』となりました。
スキルアップを望むダイバーにとっては極めて不遇な時代です。『絶滅危惧種』と出会えるのは 一期一会、運次第。そこで‥、
何か他とは変った行動（動作）をしているダイバーを見かけたらたら、�，茲�観察して、��何故そうするのかを質問して、��自分で（あらゆる状況下においても実践可能か）よく考えて、良い部分だけを取り入れてみては如何でしょうか。これを積み重ねることで、『自分のマニュアル』を作ってみるのも ダイビングの楽しみ方のひとつです。
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