そもさん！
集めた貝殻を綺麗に飾る方法はないでしょうか。出来るだけ貝殻の形を損なわずに、また 手先があまり器用でない私でもできる貝殻細工があれば 教えて下さい。
せっぱ！
リューターがあれば 貝殻細工の幅は大きく広がります。近年は電池式や充電式もあり、価格もお手頃になりました。各種刃先が入っているセット品で 4000円前後から購入できます。リューター単体に数本の刃先だけならは、更に購入価格が抑えられます。
* リューター使用時には、必ず 目を保護して下さい。
ヤドカリ
巻き貝、モール、待ち針を使ってヤドカリを作ります。
１ 脚を作る
『適当な長さ』に切った２本のモールに 色違いのモールを巻き付けます。
* モールの長さは、貝の大きさにより異なります。
* モールには（少なくとも）２種類の太さがあるので。貝の大きさに合わせて選びます。
* 貝の大きさ、モールの太さ 等、全体のバランスにより 脚の数はお好みで。
２ 脚を取付ける
色違いのモールの端を 粘土やパテで包み、これを『殻口』内に貼り付けます。
３ 両目をつける
適当な長さに切り揃えた待ち針を粘土［ハテ］に差し込みます。
* 待ち針に お好みで着色や蓄光塗料を塗っても良いでしょう。
４ 仕上げる
全体のバランスを考慮して 脚の位置を決めた後、余った部分を切り取ります。
視線（表情）を考慮して 細字用油性ペンで黒目を書き入れます。
* 左右の黒目の位置（バランス）や大きさにより、ヤドカリの表情は大きく変わります。
５ 飾りつけ
（一例）水槽に見立てたアクリルケースに 貝本体との色調を考慮した砂を敷き、貝や珊瑚の欠片等 海中を思わせるものを周囲に添えます。
ヒラメ
巻き貝（トウカンムリ科の『カズラガイの仲間』 『ウラシマガイの仲間』）を使ってヒラメを作ります。これ以外の種類の貝殻でも （左写真の様に）『水管溝（すいかんこう）または前溝（ぜんこう）』がヒラメの口の様に思える巻き貝であればOKです。
* 巻き貝のうち 進化的貝類では下端（前端）に管状の溝が形成され、ここに入水管が入ります。
１ 両目を選ぶ・作る
各製作者の発想の基に、様々な素材の中から 巻き貝との色調を考慮して両目を選び［作り］ます。例えは 適当な厚みのある素材をハトメで打ち抜いたもの、半球状の素材、待ち針、Oリング 等を使って、お好みの黒目・白白を選び［作り］ます。
２ 両目をつける
口に見立てた水管溝とのバランスを考慮して 両目の位置を決めます。
ここではリユーターを使って『体層（たいそう）』の適当な部分に小さな穴を２つ開け、ヤドカリ製作に用いた待ち針を適当な長さに切断、これを白目用にハトメで打ち抜いた 厚さ２�个離Ε譽織鵑閥Δ忘垢傾�み、裏（殻口側）からパテで固定しました。
* 素材によっては貝表面に直接 パテや粘土、ゲル状の瞬間接着剤 等で貼り付ける方法ならば、より簡単です。
３ 尾ビレを選ぶ・作る
ここでは ヒオウギガイ（虹貝、五色貝）を使っています。貝表面の筋目模様が尾ビレの質感に似ていたので決めました。本体となる巻き貝や両目との色調を考慮して ヒオウギガイの色を選びます。帆立貝や他の二枚貝、適当な貝の欠片 等を使ってみる［加工する］のも良いでしょう。
* 貝の欠片を使う際には、表面の筋目模様と尾ヒレの筋目が一致する様に加工します。また 薄く着色すると、彩りも良く綺麗です。
４ 尾ビレをつける
『螺塔（らとう）』の適当な部分をリューターで削り取り、尾ビレとなる素材を差し込んで接着します。
* 『螺塔』は 幼少期に形成された部分なので比較的薄く、切削は容易です。
または （強度の点からは若干不十分になりますが）螺塔に加工を施さずに、ゲル状の瞬間接着剤で直接接着する方法でも良いでしょう。
５ その他 胸ビレや装飾、着色はお好みで。
６ 飾りつけ
（一例）水槽に見立てたアクリルケースに 貝本体との色調を考慮した砂を敷き、貝や珊瑚の欠片等 海中を思わせるものを周囲に添えます。
クマノミ
２�冂�度のタカラガイを使ってクマノミを作ります。
１ 目をつける
タカラガイはよく見ると、左写真の点の部分が僅かに窪んでおり、目の着色も切削もやり易いので ここを目（左目）とします。（向かって左向きのクマノミ）
* 向かって右向きのクマノミを作りたい場合は、適当なところを目として下さい。
リューターを使って、直径１�伉�の浅い凹みをつけます。その部分を目として、極細油性ペンを使って塗りつぶします。
* 接触 等による色落ちがない（飾るだけ）のであれば、加工を施さずに直接 目を書き入れても構いません。
２ 尾ビレをつける
適当な厚みのある素材をくさび状に切り取ります。これを水管溝に差し込み、接着します。
* イヤリングやペンダントとして使うのであれば、肌や衣類を傷つけない ウレタンの様な比較的柔らかい素材をお選び下さい。尾ビレが汚れたり擦り切れたりしたら、新しいものと差し替えます。
３ 飾りつけ、アクセサリー
（一例）多数のモールを粘土に刺したものをイソギンチャクに見立て、殻口部にモールを差し込んだ「クマノミ」をそこに刺し添える。
加工を施し、ペンダントやイヤリングとして用いる。
（注意）
タカラガイは小さくとも厚みがあるので、リューターを使ってペンダントトップ等をつけるための加工を施す（穴を開ける）際には 摩擦により貝本体が過熱し、作業中に保持しきれなくなったり、貝に ひび割れが生じたりします。切削時間をこまめに区切り、貝本体を過熱しない様に作業を行って下さい。
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